黒夢/DRUG TREATMENT

黒夢は、90年代に活躍した日本のロックバンドです。
ビジュアル系として紹介される事が多いバンドですが、このアルバムを出した1997年の頃には、グランジやパンクなど、かなり過激なロックのテイストがある音楽を演奏していました。
私がはじめてこのアルバムを聴いた時には、ヘビーメタルの中でも比較的に軽めのものと、Jポップのふたつが混ざったような音楽をやるのがヴィジュアル系に対する先入観でした。
そこにこのヘヴィーで過激な音楽を聴いて衝撃を受け、そのギャップに驚かされました。当時「グランジ」なんて言って騒がれていた海外のバンドよりも、よほど過激だったのです。
音楽だけでなく、歌詞も過激なものが多かったです。
明らかにドラッグに関するもの、セックスに関するもの、聴き手を挑発するもの、SMに関するものなどなど、これはパンクだと思いました。
しかし、パンクロックというのは、詞や行動が過激であったとしても、音楽はすごく大人しくて単純なものが多いですが、黒夢は音楽も過激だったのです。
これは、パンクやガレージやハードコアやグランジのハイブリッドなのだと思いました。
また、ハイブリッドさが音楽の中だけでない所も、私には大変魅力的なものに映りました。
詞の内容やパフォーマンスが、詞や音楽の中だけの世界ではなく、メンバーの普段の思想や生き方に、そして実際にある現実の世界のアンタッチャブルな側面に、きちんとリンクしているように思え、それは説得力の強いものでした。