時々、無性に聴きたくなる“吹奏楽オリジナル名曲選 VOL.10”

学生の頃にやったクラブというのはいつまでも体に染み込んでいるものなのでしょうか。
中学校、高校と吹奏楽部だった私は、今でもふと吹奏楽曲が聴きたくなることがあります。

もちろん、コンサートに足を運んだりもしますが、今でも一番よく聴いているのがこのオリジナル名曲選のVOL.10です。
思い出がある曲もあります。
2曲目の“目覚めよと呼ぶ声あり”もその一つです。

幼い頃、ピアノを習っていたのですが、先生がお宅にあるオルガンでこの曲を弾いて聞かせてくださったことがありました。テンポもそんなに速いわけではなく、聞いていて綺麗なメロディーが心地よく感じました。まだまだ技術的にも聞く耳も未熟だった私は、“これを弾けたらかっこいいかも?”と、楽譜を借りて練習をしたのを覚えています。その成果は…残念ながら、自分の期待したレベルには達せずに途中で諦めてしまいました。

4曲目の“サムソンとデリラよりバッカナール”は他校の演奏で初めてこの曲をしりました。
オーボエから始まるメロディーも、どこか燃えるような激しさを秘めた金管楽器のメロディーも、とても神秘的に感じました。しかし、それよりも打楽器の使われ方のかっこよさに心が奪われました。

後にとある楽団でこの曲をする機会に恵まれましたが、その時も改めて思いました。途中で激しく出てくるティンパニもとてもかっこいい。嫌な予感を感じさせるようなそのリズムは、その部分は“ティンパ二協奏曲”と言ってもいいくらいです。また、カスタネットがとても効果的に使われています。何か悪い出来事がじわじわと忍び寄ってくるような印象を与えるそのカスタネットのリズム。このカスタネットがこの曲の雰囲気を作っているとも言える曲だと思います。
あまりに曲に感銘を受けた私は、レンタルショップへ足を運び、“サムソンとデリラ”の映画を借りてきて観たほどでしたが、映画はそれほど印象には残りませんでした。

今、あの頃に戻ってもう一度吹奏楽をやることができるなら、11曲目の“パッサカリア・コラール・フーガ”を演奏してみたいです。
もともとオルガン曲が好きな私は、そんな雰囲気から始まるメロディーも好きですし、だんだんと打楽器や金管楽器が曲の雰囲気を変えていき、まるで大河ドラマのテーマに使われていそうなメロディーに変わっていくところもなんとも言えません。

そんなに派手な曲ではないのですが、静かな名曲と言えると思います。
いつ聴いても飽きない、大好きなCDの一つです。