妖しの世界を歌う「朱隠し」

朱隠し(あけかくし)は、志方あきこさんの楽曲です。

ゲームの主題歌だそうですが、そちらはプレイしたことがありません。

友人に

「この曲、貴方はきっと好きだと思う」

と教えて貰ったのですが、ゲームを知らずにこの曲だけ聴いても、十分に惹きこまれました。

可愛らしい志方さんの声が、細く切々と歌うのは、妖しい世界。

夕暮れ時を思わせるような、日常と非日常の境目の、少し恐ろしい時間を思わせる楽曲です。

不思議な音のバックコーラスに合わせて、どこか和風のメロディに乗って、曲は始まります。

「手向けるは 椿花」

「からから廻るは 風車」

夕暮れ時を思わせる曲と、どこかひっそりと囁くような、歌声。

否応なく、あやしの世界へと引きずりこまれていきます。

「ないしょ ないしょ きこえくるのは よいの さかいの かぐらうた」

そう、少し怖いおとぎ話のような、そんな歌詞。

こっそり空いた時空の隙間から、何か恐ろしいものが、こちらを覗き見ているような……。

「あかや あかしや あやかしの 鳥居超えた その向こう」

「歪み歪んだ この心 すべて愛して 喰らいましょう」

タイトルや歌詞にある「朱」とは、夕陽の色なのか、それとも椿の花の色なのか……。どちらにせよ「和」を感じる、妖しい魅力を湛えています。

主題歌であるゲームの内容は知りませんが、日常と非日常を繋げるような、妖しい世界を覗き見るような、そんな不思議な味わいのある曲だと思います。

サビ部分の、志方さんとコーラスの声が合わさる部分は、鳥肌が立つほど妖しくて、魅力的です。